人事院公務員研修所にて、令和2年度初任行政研修を行ってきました。

　今年度の各省庁の総合職採用者を対象にした研修で、公務員倫理の科目を担当しました。従来ですと5月から6月にかけての時期に行われていましたが、本年度は新型コロナウィルスの影響もあり、大幅に後ろ倒しにしての開催となりました。またグループも少人数に分けて開催されてこともあり、省庁を超えた公務員として働く仲間の輪が例年より少し小さくなったことを残念に思いました。

　新型コロナウィルスは各方面に大きな影響を与えていますが、教育に携わる者としては若者たちへの教育上の制約が非常に多くあったことが強く印象付けられています。小中高等学校、大学はオンライン化しました。新卒を対象とした研修もオンライン化であったり、少人数で懇親会も行われないものであったりしました。同期との関係を深める機会が少なくなったことが今後この世代にどのような影響を与えるのかを注視していくべきでしょう。若年層のより深い学びや人間関係の構築を、それより上の世代の人たちが意識的に増やしていく必要があるように思います。